1997年今井和雄から、やろうと声掛けられ結成。マージナルコンソート(今井和雄、多田正美、椎啓、越川知尚) は、皆1975年美学校、小杉武久音楽教場の一期生として出会ったが、小杉氏から2年後に「やはり教えられない」と葉書が届いた。しかしそれまでの事は無かった事にはならない、一時的にせよ「開かれた場」は開かれたのです。それがどう重要だったのかそれ以来背負わされてしまう。消えてしまうものは消える運命しかなく、空白の20年から新たにスタート出来ている。毎回3時間を互いが観客を包み込むように、離れた場を作って演奏するので、全体を聴けるているのは観客だけ。そもそも音楽では無い微妙さをどう語ったら良いのか。日本の明治時代以前に音はどう鳴らされていたのかに、それどんな音楽? 「そんなものありゃしない」(既成の音楽とかでなく)と、祭の古老が明言した言葉は今も忘れられない。古くから伝わると言う芸能を観て回ると、伝統は守ろうとするから変わってしまっている。それが何の事か分かってたまるか? なのですが、近代からの前衛の流れをメンバーは背負っている。初期の出会った頃の即興レコーディングに、見えない魂がヒョイと胸の前に飛び出て来たような音を、「これは新しい」と声を出したけど。この稀有さ感性ユニットは時間が経っても変わらない。
Marginal Consort | Japan:London | St John at Hackney Church
https://vimeo.com/186378824